食わず嫌いは大損だと痛感したアニメ「幼女戦記」

TVアニメ「幼女戦記」。

 

評価の高さは気になりつつも

タイトルと下記のキービジュアルが引っかかって、

なかなか手を出せなかったアニメ。

(萌えとロリコンが苦手)

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出典:Amazonプライム

しかし、プライムの無料ラインナップに入ったことや

私以上に「幼女」キーワードを生理的に受け付けない友人が

猛烈にプッシュしてきたこともあり、やっと手を付ける。

 

そして手を付けたらもう、猛烈に止まらなかった‼

全12話、ほぼ2日で観た。久々に止まらなかったー。

 

タイトルやビジュアルにアレルギーを感じる人も

1分でも観始めれば勘違いだったと気付くかもしれない。

 

いきなりの戦闘シーン。

萌え感は微塵もなく、かなりハードな戦闘が繰り広げられる。

もちろん、おっさんだらけ。

 

しばらくすると「幼女」と「魔法」が登場するため、

一瞬、おっ?となるものの、

戦闘シーンの迫力とハードな展開に

これまた何も気にならなくなる。

 

そもそも、

主人公が幼女なのは間違いないのだけど、

まさかの中身、おっさん。

おっさんみたいなハートの幼女ではなく、

マジでおっさん。

 

リアリストで冷酷なエリートおっさんが

幼女に転生してるだけで、中身マジおっさん。

ゆるフワ感ゼロの高慢な現実主義者で

頭の回転が速くて

天才的な軍事的才能を持つおっさん。

 

そして魔法もただの武器の一つ。

キラかわプリキュア感は微塵もなし。

 

いわゆる異世界転生ものってやつで、

ジャンル的にはそんなに得意ではないけれど、

もはやそんなんどうでも良くなる

ハードな戦記もの、軍事もの、戦争アニメ。

 

ある意味、

これ、よくアニメ化したな…

と思う過激な表現もたびたび。

 

あとはアニメ自体のクオリティも高い!

オープニング、エンディングがカッコよく、

絵もきれいだし、崩壊しないし、キャストも良いし、

なにより戦闘シーンの音響が良く迫力が凄い。

 

”タイトルで損をしている作品”とよく評されているようで、

それは本当にそう!と思いつつも、

とはいえ本当に幼女の戦記ものなんだよな。とも思う。

 

あまりの面白さに

原作者の頭の中はどうなってるんだ?と思って検索し、

見つけた原作者カルロ・ゼンのインタビューが面白かった。

 

webnewtype.com

面白いものを作れるクリエイターは

みんな、才能に甘えず、

勉強家で博学なのだと痛感…。

 

ファンタジーを取り入れた理由も驚き。

言われれば納得だけど、

そもそもそこに何の引っかかりも感じていなかった私は

やはり凡人だなと痛感…。

 

さらにアニメ化へのプロセスも面白かった。

 

webnewtype.com

 

作品の要所は正確に丁寧に伝え、

制作に関してはそのジャンルのプロ(監督など)に任せる。

 

原作者と制作陣が互いを尊重しながら、

密に理解を深めながら

プロフェッショナルな仕事をしたから

こんな最高の作品に仕上がったのだと納得。

 

しかし、まったくもって何の接点もないのだけど、

伊藤計劃の「虐殺器官」を

初めて読んだ時と似た感覚を覚えたなと。

 

ともに、単純に

好みだーーー‼と高まってしまっただけか。

 

まずは少々読みづらいと噂の原作や

評価が高い漫画版を読んで、

劇場版アニメを観なければ。

 

www.amazon.co.jp

前情報なしで読んだらハマってたLINEマンガ「私が君を好きな理由」

LINEマンガ「私が君を好きな理由」72話(現状最新話)。

 

この漫画、なんとも面白い。

 

最近は昔ほど漫画を読む時間がないから、

すでに評価の高いものや話題作に手を出しがちで、

前情報なしに漫画を手にする機会が減ってる。

だから、驚きも少ない。

 

で、これはまったく前情報なしで読み始めた、

最近数少ない漫画。

 

いやーなんとも面白い!

 

地味でデブで外見に自信のない女の子が

カッコいい男の子と恋愛して変わっていく話なの?

と思って読んでいくと、様子がおかしい。

 

どうもこの小島ゆずという主人公、

イケメンにしかときめかない、

というより

むしろ病的に「イケメン」というものに執着しているようだ。と。

 

性格の悪い超絶イケメン、宮田に引っかかって、

恋人という名のズブズブのたかられ奴隷生活。

 

そんな中で登場する、

太っていて外見はさえないけれど、

優しくて明るい男友達、星野明。

 

親しくなっていく中で

星野君はゆずのことを好きになる。

ゆずも星野君といると楽しいと感じ始める。

 

あー、じゃあ本当の愛に目覚めていく話か!

と思ったら、

告白してくれた星野君を

イケメンにしかときめけない…と

ばっさり振っちゃう小島ゆず。

 

さらに読み進めると、

星野君もどうやら純粋な気持ちで

ゆずを好きだったわけでもなさそう。

 

んーー?これなんだ?なんの話だ?

と。

 

結果、どんどん読み進めて72話。

恋愛ものというより人間ドラマなのか。

(いまさらながらジャンルが

 ヒューマンドラマになってた!と知った…)

 

もちろん恋愛は主軸にあるんだけど、

良い人、悪い人。

人間ってそんなに単純じゃないよね。

って話でもある。

 

人を好きになるって

そんなに純粋なことだけでもないよね。

って話でもある。

 

とにかく、

キャラがよくできてるし、

話のテンポもいい。

 

シリアスな人間ドラマ、

ほっこりコメディ、

胸キュンラブストーリー、

このバランスが絶妙。好み。

 

重すぎず軽すぎず、

展開が読めない。

 

カップリングも展開も見える

キュンキュン恋愛モノも大好きだけど、

こういう変化球で恋愛を描くものも良い。

 

一気に読めてたものが最新話に追いついちゃうと

週1待つのがもどかしいーーーーー!!!

 

manga.line.me

遊川セリフが刺さった「ハケン占い師アタル」第3話

ハケン占い師アタル」第3話。

あーもうリアルタイムは6話だというのに、いろんなもん浮気してたら全然追っつかない!

 

アタルは今回もそつなく面白かったです。しかし、志尊淳は本当に最近、女装したり、LGBTの役が多い気がする。

 

女装姿が毎度びっくりするくらい可愛いからかな。させたくなるんかな。

 

まぁ女装シーンは、

ん?これはサービスカットなの?

というくらい特に必要なシーンには思えなかったのだけど、それはどうでもよく、アタルちゃん、良いこと言ってた。

 

自分の仕事と境遇に不満ばっかりの品川(志尊淳)が

「他のやつはちゃんと分かってるのかよ。今やってる仕事が正解だって」

と逆切れすると…

 

「わかってるわけねぇだろ!

(じゃあなんで?←品川はさむ)

それでも働くしかないからだよ!

真っ暗なトンネル歩いてるみたいでも、

いつかは光が見えてくるって信じて…。

 

そもそもあんたみたいな若造に

働く意味や喜びが簡単に分かってたまるかっつぅの。

そういうのは色んな経験して、

初めて分かるからありがたみがあるんだろ。

 

それなのに辛いことがあるたびに人のせいにしたり、ちょいちょいと検索して

答え見つけようとしてんじゃねーよ。

 

この世に1人もいないっつうの、

何が正解か分かって生きてるやつなんて」

 

おぉぉぉぉぉ刺さる…。

そういえば遊川ドラマって、セリフが良いんだった。と思い出す。

(今回は1話2話の演出もしてたの知らなかった!)

 

これ、若いころの自分に言ってやりたい。

 

うーん、でも若いころの自分が言われて素直に受け止められるかは少々疑問。

 

真っ只中にいるときは分からないもの。

そして後から、あーコレかって。

 

年長者の教えを素直に聞けるのも才能。

もちろん全ての教えが正しくてタメになるわけではないけれど。

 

www.tv-asahi.co.jp

面白くなってきた「revisions リヴィジョンズ」第4話

「revisions リヴィジョンズ」第4話


第1話を見た時はリヴィジョンズと言われる敵(と現状想定される)やロボスーツのビジュアルがかなりエヴァ的で、うーん、どうなんだろう、この既視感…。と思ったけど、ちょっと面白くなってきた!


人に勧められるほどではないけど、個人的には悪くない。


5人の主人公のキャラ設定も嫌いでない。

熱くて突っ走るうざい主人公に

頭脳派で沈着冷静だが主人公と対立するイケメン、自分に自信はないが仲裁能力の高いバランサーくん、可愛くて万能で気の強いモテ女子、気が弱くて優しいメガネちゃん。


戦闘シーンも派手だし、音楽もいい。


渋谷の漂流教室状態の説明に関しても、カオス軌道と量子脳という考え方が面白い。


深く理解してるわけではないので、とりあえずミロのセリフをメモ。


「時間の流れを一本の線で捉えている。

複雑に曲がりくねっていくつもの交差のある線だ。これを、カオス軌道と呼ぶ。

この時間が交差したポイントは不確定ながら2つの時間が同時に存在することになる。


(コインを回転させて)

表と裏どちらが見える?

この状態が今の渋谷。2388年でもあり2017年でもある。

しかしそれを認識し干渉するためには量子脳というものが必要になる。

私を含めた一部のエージェント、バランサーは生まれつきその脳を持っている」


リヴィジョンズ側のキャラクターも出てきて、(彼らのビジュアルは引っかからのだけど。古代人の好みを反映して…的なことを言っているので意図的なんだろうけども)ミロの存在も本当に味方なのか不確定になってきて、面白くなってきた。


5人がみんな、子供の頃のミロの予言についての記憶がマチマチなのも後々関係してくるのだろうし。


まぁ伏線満載で不確定要素が多すぎるので見続けよ。


あーそれにしても3Dアニメのヌメッとした動きが気になって仕方ない。


エンドロールのキャラデザイン、好きなんだけどなぁ。このままいってほしかった…。

面白いの?面白くないの?「ケムリクサ」第4話、からの3Dアニメって難しい…

アニメ「ケムリクサ」第4話 プライムにて。

 

けものフレンズ2の騒動で知った、たつき監督に興味あり観始めた「ケムリクサ」。

 

第1話からずっと、面白そうなんだけど…なんだけど…が続いて、第4話。

 

まだ世界観とキャラが自分の中で消化できず、なかなかハマれない。

面白い予感だけで観続けているけどどうなんだろう…。


伏線らしきものだらけで、話の軸が見えない。というのは、監督の特徴なのか。

ん?私が集中して観てないから?

 

そして作画が少々気になるのだけど、この緩いテイストの作画が、クオリティの問題なのか、この監督の個性なのかも判断付かず。

 

まぁ、どちらにせよ自分が3D アニメが苦手というのも大きいかもしれない。


とりあえず、もう少し見続けてみるか。

 

ところで、「ケムリクサ」はフル3Dアニメかと思ってたけど、違うのかな。

時々人物の顔とか2Dっぽく見える。

 

なんでなんだろう…。

って調べたら、トゥーンレンダリング(セルルック)なるものがあるのか。


ja.wikipedia.org

 

いやー面白い。

例がとても分かりやすい。

 

3Dにややアレルギーのある私としては、

この処理をしてくれるだけで観やすくなるのは確か。

ただ、観やすいだけでやはり気になるは気になる。

 

しかしよく考えたら、ピクサーなんて完全に3D 。

なんで違和感を感じないんだろう。


相性と慣れの問題なのか。

 

日本の2Dアニメはデフォルメ文化だし、平面的なのが特徴だと思う。


アメリカのアニメはそもそもデフォルメが苦手で、人物なんて特に妙なリアリティがあったから、3Dアニメとの相性がいいのかな。


だから始めは違和感があったディズニー作品(ピクサーではなく)の3D化も見慣れるのが早かったのか…。

 

調べても調べても日本の2Dアニメと3Dアニメの現状がいまいち理解できない。

 

下記を読んで、3Dアニメが人手不足の救世主になっているというのは分かるのだけど、「2Dに似せた3Dアニメを作る処理」という処理にモヤモヤする。


それが日本の個性を失わずに3Dアニメ化するのに欠かせないのかもしれないと思いつつ、モヤっと。

 

どちらにせよ2Dアニメ好きとしては、作画崩壊を笑ってる場合じゃなかったんだな。

 

この疑問、願わくば専門家にぶつけて解決したい。叶わんけど。

もう少し勉強しよ。

www.pixivision.net

 

news.mynavi.jp

とにかく何も知らずに観始めたい「がっこうぐらし!」

アニメ「がっこうぐらし!」プライムにて鑑賞終了。


友人に、とにかく1話見て!と言われなければ、実写映画化の話題が無ければ、100%手を出さなかったと思われるアニメ…。


何が苦手って、キーヴィジュアルとタイトルフォント(文字デザイン?)がもうNG。


が!結論から言うと、すごく面白かった!!


友人の勧め方が素晴らしかった。

とにかく何も言うまいが、1話だけ耐えてくれ。と。


本作は確かに、なるべく情報を入れずに観るのがベスト!


勿体ぶらずに、1話でこういうアニメですよー!と明かしてくれるので、1話観てしまえばそこからはいくらでも話せるのだけど。


で、これは、

日常系ゾンビアニメね。

うん、新しい。


ゾンビ好きとしては、基本的にゾンビものはゾンビをネタにした人間ドラマだったりアクションだったりするわけで、純粋なホラー感は少ないジャンルだとは思ってる。


さらにいえば、ゾンビをホラーコメディですらなく、ラブコメにしたり、完全なコメディに寄せたり…意外性で攻めるゾンビものは、少し前に実写映画で流行ってたから新しくはない。

けど、やはり日本の萌え寄り日常系アニメ(漫画)とガッツリ組ませたってのが素晴らしい。


そして徹頭徹尾、その日常系とゾンビを同列で扱い続けるっていう。

混ざらないのね。

うん、混ぜなくて正解。


ゾンビの息抜きに日常系ではなく、日常系観てたらゾンビ出てきて、あ、これゾンビアニメだった!って思い出す的な。


しかも「ゾンビランドサガ」的なポップなゾンビではなく、マジゾンビ。マジで襲うし、マジで食う。意思なし。


感嘆符描いちゃう系の萌えテイストなのに、ゾンビストーリーはしっかりしてて、その発生要因も描き、伏線もちゃんと回収していくのがまた良い。


原作は続いているようなので、ぜひとも第2期を期待したい。


しかし、これは観て分かったけど、実写化はハードル高いと思った…。


なんせ、日常系アニメ×シリアスゾンビ、ってとこに価値があるわけだから、それをリアルな人間で価値あるものにするのは…難しいわな。


実写化作品、ちゃんと調べてないのでなんとも言えないけれど、キービジュアルでやっちゃった感は…かなりある…。

老若男女に勧めたいアニメ「宇宙よりも遠い場所」

宇宙よりも遠い場所 鑑賞終了!


最終話、良かった。


「本気で聞いてる」

「本気で答えてる」


なんて、なんでもないセリフのやりとりが最高にグッときてしまった。


そして別れのシーン。

吟さんの泣き顔を写さずに涙だけ描くとこがまた!!


本当にこの作品は、〝描かない〟の選択が秀逸。


見終わってみて…

どストレートに良い青春群像劇だというのは、鑑賞前に聞いていたとおり。


でも、こんなに素直に心に響く作品だったなんて。

こんなにスレた、心が腐った私が素直に感動できるなんて!

キービジュアルで観るのを躊躇していたことを後悔した。


全てのクオリティが本当に素晴らしい。


ストーリーも脚本も演出も絵も声優もなにもかも。本当に良かった。


そして改めて2Dアニメ好きだなぁと。

アニメ的ポロポロ涙好きだなぁと。


マッドハウスさん、さすがです。


これ、若いときに観たかったな。


比較的やりたいことやって生きてきてるけど、もっと大胆にチャレンジする気持ちになれたかもしれない。


いやー、

老若男女問わず誰彼構わず勧めたい名作に出逢ってしまった。


同チーム制作の「ノーゲーム・ノーライフ」が非常に気になる!


http://yorimoi.com/


http://ngnl.jp/tv/